これがC1のシート部である。さぁ、座ってみよう。 シートバッグにもたれ、背筋を伸ばした感じで左から2点、 右から1点という複合3点式のシートベルトを締めると、左右からは遊園地の遊具のようなサイドプロテクタ、 前方にはあの安全ガラスの納まったフロントビュー、上方にはその2点を繋げる、これまた強固なルーフ部を望むことになる。 ここで初めて、自分がまるで”タマゴの殻”の中に座っているような錯覚を覚える。これはC1において特筆すべき事であり、 とりもなおさず、C1がとてつもないほどの剛性感を持っている事に他ならないからだ。これならばヘルメット着用義務の免除も頷ける。 ・・・一応念のために。BMW C1は紛れもなく2輪車なのに、である。 さて、ここで気になった事をひとつ。 それは、私のキャビーナのページにある試作モデルのC1の画像との相違点なのだが・・・。 まず、サイドプロテクタの位置や形状が大幅に変更されている。 恐らく開発段階で強度不足と乗員保護が難しい事が発覚したのではないだろうか? 遊園地の遊具と例えてみたが、これくらい大げさにした方が乗員も心理的に安心感が得られるだろう。 さらに、マフラー形状もかなり変更が加えられている。これは触媒を装着する事が前提である以上、 最適な形状を得るためにはどうしても避けられない変更であり、順当なものであろう。 ただし、マフラーの遮熱板がちょっと大きすぎるような気もする。もしかすると2人乗りも考えているのかもしれない?!
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Executiveは最上級モデルである。よって、かなりの豪華装備が与えられているのは先ほど述べた。 その差異はこの中で紹介している画像の中からでもある程度目に付くのだが、 やはり一番気になったのはここ。スピーカーである。 C1のコクピットの初期イメージにはナビゲーションシステムやCDプレイヤーや携帯電話(ホルダ)といった快適装備も謳われていたのだが、 まさか本当に装備するとは思ってもみなかった! 恐らく既存のCDウォークマンなどを後付するものだと思われる(残念ながらプレイヤー自体は発見することができなかった)が、 ヘルメットの着用免除という恩恵をここまで利用するBMWの意気込みを感じずにはいられない。 それにピラーの太さもすごい。丁寧に樹脂で包まれてはいるが、これだけ頭上に重量物を抱えておきながら、 まったくビクともしない。”タマゴの殻”という表現は我ながらぴったりだと思う。 あとはルーフ部にもご注目。透過しているのがおわかりだろうか?
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