BMW C1 Special Preview

 
フロント足まわり

 この角度からフロントの足まわりを覗いてみると、通常の2輪よりもフェンダーが異常に大きい事に気付かされる。 本来、自動車の衝突安全性向上には強固な居住空間と、十分な衝撃吸収空間が欠かせない事は周知の事実。
 ならば、C1にも同じ事が当てはまる。C1はフェンダーそのものが衝撃吸収空間となって、 ライダーへの衝撃を減少させようとする構造になっているのだ。

 ある意味究極とも呼べるフロントまわりに対して、リアはシンプルそのもの。 唯一2輪らしい場所とも言える。典型的なスクーターのそれとあまり代わり映えはしないものの、 サスペンションは2本になっており、やはりC1の車重が関係しているものと思われる。

 ただでさえ重量級の車体をもっているC1にとって、 ひょっとするとブレーキシステムは命綱なのかもしれない。 C1には前後にブレンボのキャリパが装備されている。

   だがこうして下半身だけのショットだけでは、突出した箇所はあまりなく、 むしろ普通のスクーターやバイクとの差異は認められない。

 だが、逆に言えばこれはC1が通常の2輪ベースであるという証拠でもある。
 2輪としての基本的な構造を踏まえた上で、ルーフを設ける事は並大抵の努力で実現する事はできない。
 カウルやフレームの処理、各パーツのデザインなど、細部にまで丁寧に作り込まれている点は非常に好感が持てる。
 やはり、さすが、BMW。

リア足まわり

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