この角度からフロントの足まわりを覗いてみると、通常の2輪よりもフェンダーが異常に大きい事に気付かされる。
本来、自動車の衝突安全性向上には強固な居住空間と、十分な衝撃吸収空間が欠かせない事は周知の事実。
ならば、C1にも同じ事が当てはまる。C1はフェンダーそのものが衝撃吸収空間となって、
ライダーへの衝撃を減少させようとする構造になっているのだ。
ある意味究極とも呼べるフロントまわりに対して、リアはシンプルそのもの。
唯一2輪らしい場所とも言える。典型的なスクーターのそれとあまり代わり映えはしないものの、
サスペンションは2本になっており、やはりC1の車重が関係しているものと思われる。
ただでさえ重量級の車体をもっているC1にとって、
ひょっとするとブレーキシステムは命綱なのかもしれない。
C1には前後にブレンボのキャリパが装備されている。
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